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<星は輝きぬ>
「絶望」と「生への執着」を歌う傑作アリア
恐らく今かかっているこのメロディについてもご存じの方は多いと思います。
これが、このオペラ「トスカ」におけるテノールの傑作アリア「星は輝きぬ」(現代語訳では「星は輝いていた」ですけど、これの方が何となくシブいですよね・・・)です。
このアリアも、「歌に生き、恋に生き」同様、全てのオペラのアリアの中でも、特に人気の高いものの1つであります。
ちなみにこのアリアは初演当時から相当人気があり、フランスのあるシャンソン歌手がこのアリアと酷似した旋律の歌を歌ってヒットしたため、著作権を巡りプッチーニらと訴訟沙汰になったそうです。
このアリアは、カヴァラドッシ自身の死刑がもうすぐだという絶望的な状況の中にあって、愛の思い出に浸りつつも、もう死んでいくしかないという絶望と、恋人を残して死にたくないという生への執着を歌っています。
このアリアは前にもテーマの解説で言いましたように、カヴァラドッシの「絶望のテーマ」から成り立っております。(最初はクラリネットの独奏で導かれます。)
アリアの旋律の盛り上がり方も、テーマのそれとほとんど同じですが、アリア(歌)であるため、テンポはほとんどカヴァラドッシ役の歌手任せで、相当に揺れまくります。
(はっきり言ってオーケストラ側の奏者にとってこれほど厄介なものはないです・・・(^^;)
この傑作アリアも当日にどのように歌われるか、是非お聞き逃しなく!
<歌詞概訳>
星は輝いていた・・・ 大地は薫り・・・
菜園の戸がきしみ・・・
足が軽やかに砂地に触れた。
香しい匂いの彼女が入ってきて、私の腕に倒れかかった。
ああ、甘い接吻、悩ましき愛撫、その間に私は震えながらも、美しい肢体をヴェールから出した。
私の愛は永久に消え・・・ 時は過ぎ・・・
私は絶望の中で死んでゆく・・・
今ほど人生を愛おしんだことはない!
(参考文献)名作オペラブックス4
プッチーニ「トスカ」
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